「花育」って知育や食育の仲間?
花育したら子どもにどんな効果があるの?
花を育てるのは大変&手間がかかりそう…
花育とは「花のお世話や観察を通して子どもの感性を育む教育」のことをいい、「知育」や「食育」にも似ています。
そんな花育は子どもの感情や感じる心・考える力を養う効果があり、最近注目されつつある活動です。
花育による子どもへの効果
- 感謝する気持ち、やさしい気持ちを育む
- 探究心や創造力、自由な発想を育む
- 人とのつながりが広がる
- 周囲の人へ良い影響が与えられる
- 自己肯定感の向上
この記事では花育による子どもへの効果について詳しく解説しています。
- 花育の効果
- 花育の取り入れ方
- 家でも手軽に楽しめる花育の方法
- 花育におすすめの本5選
「子どもには自然にたくさん触れ合ってほしい」
そう願う親は少なくありませんが、昔に比べ今は自然に触れる機会が圧倒的に少なくなってしまいました。
そこで私は「家でも手軽に自然に触れられないか」と考えた結果、花の定期便サービスを利用して家にいながら子どもと花を楽しんでいます。
「花の教育なんてハードル高そうだし、どうやっていいかも分からない」と思う人もいますよね。
- 花を買いに行く時間がない人
- 花はお世話や管理が大変そうと思っている人
そんな人でもこの記事を読めば、気軽に花育を取り入れることができますよ。
この記事を読んで「子どもと一緒に楽しめる花育」を始めてみませんか?
花育にオススメの花の定期便を知りたい人はこちら!
花育とは「花を通して子どもの感性を養う教育」
花育は子どもの成長期において花を通して感受性や創造力、コミュニケーション能力を育む活動で、農林水産省も推奨している活動のひとつです。
花育(はないく)とは、「花や緑に親しみ、育てる機会をとおして、やさしさや美しさを感じる気持ちを育むこと」です。
農林水産省
花や緑を見ると落ち着く、癒されるといった心理的効果が大きいことはよく知られていますが、子どもに対する自然の効果もとても大きいものがあります。
植物とふれあい育て、観察することで子どもの視覚・触覚・嗅覚が養われ、「感じる心」が育まれていくのです。
以下は花育について分かりやすくまとめたものです。
いつ | 幼児期、児童期 |
どうやって | ・花や緑に親しむ、ふれあう ・花や緑を育てる、観察する、学習する ・花や緑を介して地域の人や周りの人と関わる (花屋さんや花育の講師、フラワーコーディネーターなど) |
どうなる | ・子どものやさしさなどの感受性を豊かにする ・探求心、発想力、創造力を育む ・人とのつながりが広がる ・コミュニケーション能力が向上する |
- 花の観察日記、花の絵・スケッチ
- 公園、植物園のイベント等を見学
- 四季や行事(母の日、クリスマスなど)に合わせたアレンジメント
- 花や緑に関わる絵画や映画などを鑑賞する
「ガーデニングやイベントに参加するのはハードルが高い…」と思う人もいますよね。
花育はもっと簡単に手軽に考えてOKです。
- 公園へ散歩に行く
- 花屋さんの前を通ってみる
- 図書館で図鑑を見る
など手軽にできるやり方で始めてみましょう。さりげなく日常に花や植物を取り入れることで、子どもも自然に興味をもちやすくなります。
花育の5つの効果
花育には次の5つの効果があります。
- 感謝する気持ち、やさしい気持ちを育む
- 探究心や創造力、自由な発想を育む
- 人とのつながりが広がる
- 周囲の人へ良い影響が与えられる
- 自己肯定感の向上
花育は子どもの「感じる心や気持ち」といった情緒面を育むことができます。具体的にひとつひとつ見ていきましょう。
感謝する気持ち、やさしい気持ちを育む
植物はどう育って散っていくのか、枯れていくのかなどを観察することで、命の営みや一生の儚さ、大切さを感じることができます。
「花が咲いた!」「花の元気がない…」「枯れちゃった…」と植物と関わる中で、生命あるものへのやさしい気持ちを持つようになったり、「花がかわいい」「枯れて寂しい、悲しい」「咲いてくれてありがとう」などさまざまな感情が生まれてきます。
正直、「お花かわいいね〜」って話す子どもの方がかわいいです…!!そんな姿を見れるだけで花育して良かったと思えます。
探究心や創造力、自由な発想を育む
植物は観察するだけでなく、いろいろな楽しみ方があります。
- 花を図鑑で調べる
- 摘んで小さな花束をつくる
- おままごとで使ってみる
また似ている植物同士を比べたり、植物を使った新たな遊び方・楽しみ方を考えることで探求心や自由な発想、感性を育むことができます。
スケッチのアイデアや色の組み合わせなど、創造力は無限に広がるといっても過言ではないでしょう。
人とのつながりが広がる
植物を育てることは家族とのコミュニケーションが深まるだけでなく、いろいろな人たちと交流することで人とのつながりが広がります。
ー花育で関わる人たちー
- 花屋さん
- ご近所さん
- 花をプレゼントする相手
- フローリスト
- 花育の講座のアドバイザー
誰かと一緒に作業することで協調性が育まれ、さまざまな人たちと交流することで子どものコミュニケーション能力の向上も期待されています。
周囲の人へ良い影響が与えられる
花育は子どもだけでなく、私たち親にも良い影響をもたらしてくれます。
「植物の芽が出たときの感動」や「花が咲いたときの嬉しさ」を一緒に感じたり、花のお世話を通して子どもが成長する姿を見れることは「花育」の魅力のひとつです。
忙しい日々の中でほんの5分、水やりの間だけでも十分こどもとのスキンシップになりますよ。
また花や緑を見ることはリラックス効果にもつながります。教育にもなりインテリア・エクステリアにもなる花育は家族みんなが楽しめる活動といえるでしょう。
自己肯定感の向上
フラワーアレンジメントなど一つの作品を作り上げることによる達成感や幸福感は、子どもの自己肯定感につながっていきます。
【小学3年生の児童への花育に関する検証】
検証では、花育活動の前後で「自分を大切に思える」「個性を大切にしたい」「自分にはいいところがある」と感じる度合の数値が上昇したという結果が明らかになりました。
参考|白井はる奈・梶原香里,2018,「小学生児童に対する花育活動の効果―自尊感情に着目して―」,(2023年1月8日取得).
現代の日本人は自己肯定感が低いとも言われています。そんな中、花育は子どもの自己肯定感を育むことができるとして注目されているのです。
日常に花育を取り入れる方法
娘が花育を始めたのは幼稚園に入る前。入園予定の幼稚園も特に花育を積極的に取り入れていないようでした。
最近では花育活動をしている保育園や幼稚園、小学校もありますが、まだまだ花育活動を取り入れている学校は少ないのが現状です。また学校で植木鉢の観察などはするけど、家庭でも花育をしてみたいと思う人もいますよね。
そこで学校以外で取り組める花育の方法を紹介します。ぜひ取り入れられそうと思った方法で花育を楽しんでみて下さい。
自然の草花で触れ合う:散歩、ピクニック
とにかく気軽にできる花育は、公園へ散歩に行ったりピクニックすることです。
そもそも花育が注目され始めたきっかけの一つは、子どもの自然に触れる機会が減ったことです。ならば一番の花育はやはり「自然に触れること」。
ぜひいつもの公園遊びの中で少しだけ足元や木々に目を向けてみてください。いつもの公園でも、意識してみるとたくさんの植物や発見が見つかります。
小さな図鑑はもちろん、虫眼鏡を持って行くと子どものテンションも上がるので我が家では必需品です!
自分で種や苗を育ててみる:ガーデニング
家の庭やベランダでガーデニングができる場合、子ども専用の花壇やプランターを用意してみましょう。植える種や苗も子ども自身で選び、毎日水やりやお世話をすることで自然と愛着や興味が湧いてきます。
植物が成長していく過程は発見の連続です。また害虫やお世話の仕方など植物観察以外のことを学ぶきっかけにもなりますよ。
花のスクールに参加する
花育の資格をもつ「花育士」やフラワーコーディネーターがフラワーアレンジメントなどのワークショップや講座を開いていることがあります。こうしたイベントに親子で参加することでも花育を楽しむことができます。
ワークショップや講座は幼児向けや小学生向けなど、年齢ごとに開かれていることが多いので、子どもの年齢に合ったものに参加してみましょう。
また最近では花育の教室やオンライン講座もあるので、習い事として始めるのもおすすめです。
イベントや習い事を始めるのはハードルは高いけど、プロから学べるメリットはとても大きい!
花屋さんで花を選ぶ
自然に生えている植物や植えられている植物だけでなく、花屋さんやスーパーで売られている切り花でも花育を楽しむことができます。
むしろお手入れが楽で気軽に取り入れられるため、初めての人や気軽に花育をしたい人におすすめです。
花屋さんに並ぶ色とりどりの花は子どもたちの色彩感覚を育み、毎日の水替えのお世話は花を愛でる心や慈しむ心が養われますよ。
小さい子どもを連れて花屋さんへ行く自信がない人や、子どもが売り物の花を触りそうでこわい人は、次の「花の定期便」を利用する方法がおすすめです!
花の定期便で手軽に楽しむ
- 近くに寄れる花屋さんがない
- 子どもが小さくて花屋さんに行く自信がない
- 子どもが花を傷つけそう
こんな悩みをもつ人は少なくないですよね。実際私も全て当てはまっていました。
そんな人にはぜひ花の定期便(サブスクリプション)サービスをおすすめします。
定期的に自宅に花が届く今話題のサブスクで、花屋さんに行かなくてもポスト受け取りや宅配便で手軽に花を楽しむことができます。
花屋さんがおすすめの花を選んでブーケにしてくれるので、花を選ぶセンスに自信がない人にもおすすめです。
私も花の定期便で花育を楽しんでいます!毎回いろいろな花が入っていたり、自分ではなかなか選ばない花が入っているので、子どもだけでなく私も届くのがとても楽しみです!
花育におすすめの花の定期便はこちらで詳しく紹介しています。
【自宅で手軽に】家で楽しめる花育
花といえば花瓶に飾るというイメージですが、花育の楽しみ方はそれだけではありません。ここでは自宅で手軽にできる花育の楽しみ方を紹介します。
- 鉢植えで植物の成長を観察する
- フラワーアレンジメント
- 押し花にアレンジ
- ドライフラワーにアレンジ
- 花をスケッチする
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
鉢植えで植物の成長を観察する
植物を鉢植えで育てることで、芽がでて葉がつき花が咲き枯れていく一連の流れを観察することができます。
日に日に成長する植物の姿を子どもと楽しむことができ、感動や感謝の気持ちを分かち合った瞬間は何にも代えられない思い出にもなります。
鉢植えは切り花を飾るよりも枯れにくく長持ちするので、花育デビューにおすすめの楽しみ方です。
フラワーアレンジメント
花の楽しみ方の定番といえばアレンジメント。
しかしアレンジメントといっても花瓶に水を入れて飾るものや、フローラルフォーム(「オアシス」と呼ばれることも多いです)を使って動きをつけて飾るものなどがあります。
実はこのフローラルフォームのアレンジメントは子どもに大人気の楽しみ方なのです。
フローラルフォームに花をさすときの「サクッ、サクッ」という感覚が新鮮で、ついハマってしまう子どもも多いのです。
うちの子もフローラルフォームが大好き!そのため我が家の花育はアレンジメントが多いです。
フローラルフォームは花屋さんやホームセンター、最近では100円ショップでも売っており、手ごろな値段なのでチャレンジしやすいのもメリットの一つです。
押し花にアレンジ
子どもの頃に本の間に花をはさんで押し花を作ったことがある人も多いのではないでしょうか?押し花の作り方はとても簡単なので、ぜひ子どもと一緒に作ってみてください。
- 新聞紙の上にティッシュペーパーを重ね、その上に花を並べる
- 花の上にティッシュペーパー、新聞紙の順に重ねて花を包む
- 本など重りになるものでプレスし、3日~1週間そのままにしておく
- 様子をみて花の水分がなくなっていたら完成
完成した押し花はラミネートすることでしおりにしたりインテリアとして飾ったりして楽しめますよ。
ドライフラワーにアレンジ
おしゃれでインテリアとしても人気があるドライフラワーは、実は家で簡単に作ることができます。
作り方はいろいろありますが、今回は放っておくだけで簡単にできるハンギング法を紹介します。
- 下の方の余計な葉を落とす
- 花をまとめて輪ゴムで縛る(1本ずつでもOK)
- 逆さにして風通しの良い場所に吊るす
- 自然に乾燥するのを待つ(~1週間程度)
花によって乾燥にかかる時間は変わってくるので、様子をみながら乾燥させましょう。また乾燥すると花や茎は縮むので、紐や輪ゴムから外れないように注意しましょう。
ドライフラワーを作る方法
- ハンギング法|花を吊るして作る方法
- ドライインウォーター法|花の中の水分を蒸発させる方法
- シリカゲル法|シリカゲルを使う方法
花をスケッチする
花をスケッチすることは観察力や創造力が養われるだけでなく、よく見ることで新たな発見に気付くこともあります。
- 葉の葉脈はこんな模様なんだ!
- 花びらは離れていると思っていたけど、実はくっついてた!
- 緑にもいろんな色の「緑」があるんだ!
と発見の連続です。
スケッチは大人にもおすすめです。私も花育と花の定期便の記録として、いつも簡単にスケッチして残しています。写真よりも思い出に残り、もう少し子どもが大きくなったら一緒にスケッチするのもいいなと楽しみにしています!
【花育に役立つ】おすすめの本5選
私が実際に花育を始めるときに役に立った本を5つ紹介します。花育の本ではないものもありますが、花の基礎知識として知っておいてよかったなと思えた本なので読んでいて損はありません!
ぜひ花育のお供として手にとってみてくださいね。
花育のすすめ―親子ではじめるフラワーアレンジ12カ月
2011年に出版されている本ですが、内容が古いということはなくこれから花育を始めようとしている人にも役に立つ一冊です。何といっても花育の数少ない専門書のひとつであり、花育を教育としてだけではなく「楽しむもの」として取り入れていきたくなる本になっています。
花を育ててみたいのですが。: 枯らさないコツ、花屋が教えます
花育ではなく花の育て方の本ですが、花屋兼漫画家の筆者が花の基本を漫画で分かりやすく解説しています。
コミックエッセイ風なので忙しい人や読書が苦手な人でもさらっと読み進めることができる一冊です。
おやこで作ろう こどもお花部
定番のシロツメクサの花冠やドライフラワーの作り方など、子どもの頃に遊んだ花遊びがまとめられています。花冠の作り方はあらためて知ると「ここはこうすれば綺麗にできたんだ!」とついもう一度作りたくなるほどです。
花屋さんで人気の469種 決定版 花図鑑
花屋さんでよく見る花を中心に掲載された植物図鑑です。花の解説だけでなく花言葉や出回る時期、生け方などがたっぷりと1ページにまとめられています。花の写真も茎や葉の様子が分かるように撮られているなど細かいところまでこだわっているため、切り花を中心に花育をする人はぜひ持っておきたい一冊です。
しょくぶつずかん (じぶんでよめる)
ひらがなが読めだした子どもにおすすめの植物図鑑です。カタカナにもひらがなでふりがながついているので、子どもが一人で読むことができます。掲載されている種類も厳選してあるので分厚すぎず、手に取りやすいサイズ感ではじめての図鑑にぴったりの一冊です。
うちも初めての植物図鑑はこの図鑑。3歳のときにひらがなの練習としても使えました。他にもシリーズがあるので、子どもの興味がある分野でひらがなを読む練習にするのもおすすめです!
小学館の図鑑 NEO「花」(DVD付)
小学生になったら家に置いておきたい大判の図鑑。図鑑NEOには別で「植物」の図鑑もありますが、こちらは花に特化した図鑑です。植物図鑑でも十分学べますが、子どもが花に興味を持っている場合はぜひこちらをおすすめします。ひとつひとつの花について深く掘り下げられているので、子どもの「もっと知りたい欲」に応えてくれます。
図鑑NEOにはポケット版もあるので、散歩のときに持ち運びたいときはポケット版がおすすめです。
まとめ
花育とは「花を通して子どもの感性を養う教育」であり、子どもの感性を自由にのびのびと育むことができる活動です。
- 感謝する気持ち、やさしい気持ちを育む
- 探究心や創造力、自由な発想を育む
- 人とのつながりが広がる
- 周囲の人へ良い影響が与えられる
- 自己肯定感の向上
子どもも親も一緒になって楽しめ、花を飾ることで家の中全体が華やかになる花育。
- 子どもが売り物を壊しそうで花屋に行けない
- 花屋が近くにない
- 花屋に行く時間がない、勇気がない
という人にはぜひ「花の定期便」を使った花育をおすすめします。
お手入れしやすい切り花が自宅に届き、無理なく子どもやママのペースで花育を楽しむことができますよ。
花育におすすめの花の定期便はこちらで詳しく紹介しています。
https://ouch-no-ohana.com/hananoteikibin-bloomee-kuchikomi